六日目 パドヴァ①

六日目はパドヴァ

泊った宿は結構な郊外(バスで20分ほど)だったが、一泊目は相部屋に誰もいなかったので、マルゲーラでの疲労をたっぷりと取ってスタート

ここでもパドヴァカード(48h16€)を買った。パドヴァは見どころが微妙に転々としているのでバスに乗り放題は大きいし、スクロヴェーニに複数回行きたい人は購入したらめちゃくちゃお得なのでおすすめです。

まず、宿を出て向かったのはスクロヴェーニ礼拝堂の見学予約。

10時前には向こうに着き、12時ぴったりの見学会が一番早くて空いてるということでその場で予約。

スタッフに、12時に礼拝堂前よ!!10~5分前には必ず集合しててね!!と念を押され、12時までの時間をどうしようかと考えていた。

せっかくなので、礼拝堂からバスで10分ほどのところにある

サンタントーニオ聖堂(Basilica di Sant'Antonio da Padova)へ

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1時間半もあれば十分見れるでしょ!

と思っていた私が甘かった。ここは、聖アントニオの聖遺物を保管し、世界から多くの巡礼者が訪れる大変大きな聖堂であった。

写真が厳禁であった。お伝えできないのが非常に残念だが、堂内のフレスコの装飾規模は過去最大級だった。(しかし絵の様式としては殆どが比較的新しい)

恐らく本来の姿としては壁だけではなく天井も柱も360度すべてにフレスコを描き、キリストの生涯をすべて描ききっていたはずなのに、

ほとんどの教会では壁のみ、もしくは後から塗りつぶされている、装飾彫刻に置き換えられている、のどれかであるところを、この教会は8割方すべてフレスコで覆われていた。

なかにはとても古いフレスコもちらほら。しかも教会の規模がでかい。

さらに生粋の巡礼者が多く、堂内は神聖な空気に包まれていた。

この教会には、聖アントニオの墓があり、その墓石に裏から触って静かに祈りを捧げる、というのが入ってまず皆がすることであった。

この真剣な空気の中、私もやらねば…と思い、手を当てて祈った。

さらに進むと聖アントニオの聖遺物(装飾品、遺骸、棺)を祭っている場所に差し掛かる。なんと、聖アントニオの体の一部や布などが一つ一つこれでもかというほど金色の装飾をしたガラスの入れものに収められていて、展示されていた。

その光景はなんだか恐ろしく感じた。人間って…

すさまじいほどの聖アントニオへの感謝と祈り、めちゃくちゃ濃度が高すぎた空間に当てられてか、涙が止まらなくなり、気が付いたら聖アントニオとともに保管されるらしい訪問者のメッセージを書く紙に言葉を書いていた…

号泣しながら紙を投函し、はっと我に返って腕時計をみると11時38分!

やばい!!!ここからバスで10分はかかるぞ!!と急いで聖堂を飛び出し勘でバス停に向かい、バスに飛び乗った。

幸いそのバスはスクロヴェーニ礼拝堂前まで向かってくれて、息を切らしながら行こうとするも、まず手荷物を預けてくれと言われ、カウンターへ。

パスポートなどの貴重品はある?と聞かれ、あまりに息が切れていたので、服をバッとめくってThis is!と腹巻を指さすと、受付のおばちゃんは爆笑しながらバッグを引き受けてくれた。

なんとか礼拝堂前に5分まえに到着。

ちなみに、今までの一連のどこかで帽子をなくしました。

・スクロヴェーニ礼拝堂

礼拝堂の見学時間は15分と決められている。

その前に15分ドキュメント映像を見なければならない。

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この教会、先ほど言っていたように本来あるべき姿をほぼ完ぺきといっていいほど残している。

2002年の本気の修復プロジェクトで、中央修復局は原画を最優先させるため、手を加えるのを最低限にしたらしく、それでもこれだけ現存状態が良いのはそこらの教会にはないだろう。

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左右の壁に順をおって描かれるキリストの生涯

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多用される美しいジョットの青

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最後の審判

生涯のなかで好きなシーンはいろいろあるのだけれど、なんだかとても好きなのはピエタ(キリストが磔刑から降ろされ、マリアが抱きかかえるシーン)での天使

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何とも言えない良さがあるな…と思っていたら皆そう思うのか、この天使の部分だけ切り取ったミュージアムグッズがちらほらあった。

ジョットは、なんとも絶妙なラインの造形してくる。塊として見やすいのに、アイコンというか人間らしさというか、人物は絶妙な存在感を放っている。

15分という見学時間はあまりに短く、その場で明日二回目来よう…と固く誓った。

 その後ドゥオーモ横の小さな洗礼堂に入った。

その小さな礼拝堂も、少し損傷しているが360度にフレスコが描かれて非常に良かった。そこも撮影禁止で、その変わり教会のフレスコの図録が売っていたので購入した。

その後何個か教会を見て回り、宿へと帰った。

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 宿の周りは何もない。

六日目は月曜日で休館日の施設が多かったので、次の日にそのほかは持ち越し。

濃い一日だったな…と思いながら就寝